提携パイプライン

提携パイプラインには、AstraZeneca 社やAbbVie社などの大手製薬会社へ導出したものや、Pfizer社、ジェネンテック社、武田薬品などとの連携プロジェクトが含まれます。当社の提携パートナーは、当社がSBDDプラットフォームを用いて見いだした複数の候補薬の開発を行っています。このような主要な製薬企業と連携に至ったことは当社のGPCRの技術およびSBDDプラットフォームの可性能が評価されたということと同時に、前払い一時金やマイルストン等の多様な収益源の確保にもつながります。

また提携パイプラインには、利益とリスクを共有する共同開発も含まれます。当社はKymab社およびペプチドリーム社と、抗体薬およびペプチド医薬品の創薬・開発・商品化の戦略的な共同開発契約を締結しています。

GPCRパイプライン提携プログラム(ライセンスアウト)

第II相

アデノシンA2a受容体拮抗薬

試験薬剤名: AZD4635

適応: 転移性去勢抵抗性前立腺癌

モダリティ: 低分子薬

提携企業:


AZD4635は当社グループが創製した低分子のアデノシンA2a受容体拮抗薬で、2015年にAstraZeneca社に導出しました。腫瘍微小環境においてアデノシンが産生されるのを阻害する手法は、がん免疫治療において急速に成長しているアプローチのひとつで、研究開発中のA2a受容体拮抗薬の中でも最も進んだ候補薬です。現在、転移性去勢抵抗性前立腺がんの患者さまを対象として第II相臨床試験を行っており、第一患者群はAstraZeneca社の抗PD-L1抗体デュルバルマブ(イミフィンジ®)との併用、第二患者群は同社のCD73抗体オレクルマブとの併用で試験を進めていきます。

また、並行して、進行した固形がんの患者を対象として第Ⅰ相試験が進捗中です。

AZD4635は溶解性、有効性、選択性に優れた低分子薬であり、局所的に高いアデノシン濃度が見られた場合でも高用量での投与が可能です。

+ 臨床試験

+ プレスリリース

+ ポスターおよび公表文献 (英語のみ  一部日本語あり)

第Ⅰb相(自主的中断中)

ムスカリンM1作動薬

試験薬剤名: HTL0018318

適応: アルツハイマー病

モダリティ: 低分子薬

提携企業:


HTL0018318はファースト・イン・クラスの低分子薬で、ムスカリンM1受容体の選択的作動薬です。神経変性疾患、主にアルツハイマー病の認知機能障害の有力な新規対症療法として、臨床開発の段階へ進んでいます。HTL0018318はコリン作動性経路を介して作用しますが、現在使用されているアセチルコリンエステラーゼ阻害薬とは異なる作用機序を有しており、望ましくない副作用や、キサノメリンなど過去の低選択性のムスカリン受容体作動薬で課題となったオフターゲットの副作用を低減するよう設計されています。

標準的なコリンエステラーゼ阻害薬療法(ドネペジル)の補助療法として、軽度~中等度のアルツハイマー病患者を対象とした安全性、忍容性、薬物動態、薬効を評価する第Ⅰb相臨床試験が完了しています。

2018年9月、サルを対象とした試験で予期しない毒性事象が確認されたため、Allergan社と合意の下、原因調査のため本開発の自主的中断を決断しました。

+ 臨床試験

+ プレスリリース

第Ⅰ 相

ムスカリンM4 受容体作動薬

試験薬剤名: HTL0016878

適応: アルツハイマー病

モダリティ: 低分子薬

提携企業:


HTL0016878はファースト・イン・クラスの低分子薬で、経口投与が可能なムスカリンM4受容体の選択的作動薬です。アルツハイマー病に随伴する神経行動学的症状に対する有力な新規治療薬として開発が進められています。HTL0016878は現在処方されている抗精神病薬とは異なる機序によって作用するように設計されています。その高い選択性により、以前の非選択的ムスカリン受容体作動薬の安全性プロファイルを改善できる可能性があります。

HTL0016878についての第Ⅰ相二重盲検ランダム化比較試験(first-in-human)が英国で行われており(当社グループが治験依頼者でAllergan社の助成を受けています)、健常成人を対象として、経口で単回および反復投与した場合の安全性、忍容性、薬物動態を評価しています。

+ 臨床試験

+ プレスリリース

前臨床

GLP-1 拮抗薬

適応: 内分泌疾患

モダリティ: ペプチド

提携企業:


当社グループは、内分泌疾患を対象としたGLP-1拮抗薬の前臨床候補およびその関連化合物に関して、非開示のパートナーと独占的なオプション契約を締結しました。 これにより、当社グループと非開示のパートナーは共同研究開発を実施し、パートナーは2020年末までに当該化合物に関する独占的ライセンスオプションを行使するかを決断します。この契約はオプション行使を保証するものではありません。

第Ⅰ相

GLP-1作動薬

試験薬剤名: PF-07081532

適応: 2型糖尿病/ 肥満

モダリティ: 低分子薬

提携企業:


2015年、当社グループは、Pfizer社との間で、Pfizer社が選択した複数の治療領域における最大10種のGPCR標的に関する新規医薬品の開発に係る戦略的提携契約を締結しました。選択された標的は、それぞれの疾患への重要な治療介入点として、既に確固とした臨床的、生物学的検証がなされておりますが、従来の創薬アプローチでの探索は大変困難であると確認されていました。そのためこれまでの医薬品は効果が不十分か、未承認という状況でした。

提携開始以降、当社グループはStaR®タンパク質、X線構造解析、リード分子薬導出や新たな知的財産権取得など、複数の成果を生み出してきました。2019年12月、当社グループは、Pfizer社との複数のGタンパク質共役受容体(GPCR)をターゲットとした創薬に関する戦略的提携により選定された新規開発候補品を、ヒトへ初投与する臨床試験が開始されたことを通知されました。

+ プレスリリース

前臨床

Pfizer社との提携

適応: 非開示

モダリティ: 低分子薬

提携企業:


2015年、当社グループは、Pfizer社との間で、Pfizer社が選択した複数の治療領域における最大10種のGPCR標的に関する新規医薬品の開発に係る戦略的提携契約を締結しました。選択された標的は、それぞれの疾患への重要な治療介入点として、既に確固とした臨床的、生物学的検証がなされておりますが、従来の創薬アプローチでの探索は大変困難であると確認されていました。そのためこれまでの医薬品は効果が不十分か、未承認という状況でした。

提携開始以降、当社グループはStaR®タンパク質、X線構造解析、リード分子薬導出や新たな知的財産権取得など、複数の成果を生み出してきました。

+ プレスリリース

前臨床

Pfizer社との提携

適応: 代謝性疾患やその他の疾患

モダリティ: 低分子薬

提携企業:


2015年、当社グループは、Pfizer社との間で、Pfizer社が選択した複数の治療領域における最大10種のGPCR標的に関する新規医薬品の開発に係る戦略的提携契約を締結しました。選択された標的は、それぞれの疾患への重要な治療介入点として、既に確固とした臨床的、生物学的検証がなされておりますが、従来の創薬アプローチでの探索は大変困難であると確認されていました。そのためこれまでの医薬品は効果が不十分か、未承認という状況でした。

提携開始以降、当社グループはStaR®タンパク質、X線構造解析、リード分子薬導出や新たな知的財産権取得など、複数の成果を生み出してきました。

+ プレスリリース

創薬

Pfizer社との提携

適応: 複数の治療領域

モダリティ: 低分子薬およびモノクローナル抗体

提携企業:


2015年、当社グループは、Pfizer社との間で、Pfizer社が選択した複数の治療領域における最大10種のGPCR標的に関する新規医薬品の開発に係る戦略的提携契約を締結しました。選択された標的は、それぞれの疾患への重要な治療介入点として、既に確固とした臨床的、生物学的検証がなされておりますが、従来の創薬アプローチでの探索は大変困難であると確認されていました。そのためこれまでの医薬品は効果が不十分か、未承認という状況でした。

提携開始以降、当社グループはStaR®タンパク質、X線構造解析、リード分子薬導出や新たな知的財産権取得など、複数の成果を生み出してきました。

+ プレスリリース

創薬

ジェネンテック社との提携

適応: 複数の治療領域

モダリティ: 低分子および/または生物学的製剤

提携企業:


2019年、当社グループは、ジェネンテック社との間で、広範な疾患領域における複数のGPCRターゲットに対する新規医薬品(低分子および/またはバイオ医薬品)の開発について、ジェネンテック社と共同研究およびライセンスに関する提携契約を締結しました。ジェネンテック社が選定したこれらのGPCRターゲットは、広範な疾患の新たな作用部位として高く期待されるものです。

+ プレスリリース

創薬

武田薬品との提携

適応: 消化器系疾患および複数の治療領域

モダリティ: 低分子および/または生物学的製剤

提携企業:


2019年、当社グループは、武田薬品との間で、同社の選定する複数のGPCRターゲットに作用する低分子およびバイオ医薬品を含む新規医薬品の研究開発・製品化に関する戦略的提携契約を締結したことを発表しました。選定されたGPCRターゲットは、広範な疾患の新たな作用部位となるものです。本提携では、当初、良い治療薬の出現が高く望まれている消化器系疾患に注力しますが、本契約ではその他の疾患へも対象を拡大する予定です。

+ プレスリリース

創薬

アッヴィとの提携

適応: 炎症性疾患・自己免疫疾患

モダリティ: 低分子

提携企業:


当社グループは2020年、アッヴィと独占的創薬提携及びライセンス契約のオプションに関する契約を締結しました。この提携により、アッヴィが選定したGタンパク質共役受容体(GPCR)ターゲットに作用する新規医薬品の研究開発と商品化を目指し、当面は炎症性疾患及び自己免疫疾患を標的とする新規低分子の創薬に注力します。

+ プレスリリース

GPCRパイプライン・プログラムに関する提携(利益分配/共同開発)

前臨床

CXCR4 mAb

試験薬剤名: KY1051

適応: がん免疫

モダリティ: モノクローナル抗体

提携企業:


2016年、当社グループとKymab社は、主にがん免疫療法の領域において複数のGPCRを標的とした新規抗体薬の研究開発ならびに商業化に関する戦略的提携を締結しました。

GPCRは自然免疫系および適応免疫系の細胞に広く発現しており、細胞の遊走運動や腫瘍周辺への動員、活性化、生存延長、増殖や分化の調整において主要な役割を果たしています。また、GPCRは新規がん免疫抗体治療薬の標的となり得る、重要なチェックポイントに関与していることが知られています。

本提携によって、当社グループはStaR® 基盤技術を活用して、両社が選択した複数のGPCRを標的として、安定化した抗原を作製します。Kymab社はIntelliSelect™ と呼ばれるトランスジェニックプラットフォームを使用して、これらの抗原による免疫に反応して抗体を作製します。画期的な製品を臨床に進めるために、両社が相補的に有しているスキル、リソース、開発力を活かして有望なリード抗体の開発を共同で進めます。本提携において各抗体の研究開発は共同で行い、開発コストは両社で負担します。

KY1051は、免疫系と腫瘍の微小環境を調節するのに重要な役割を果たすケモカイン受容体であるCXCR4に結合する抗体です。 KY1051は、CXCR4とそのリガンドCXCL12との結合を中和します。これにより、さまざまな悪性腫瘍における免疫チェックポイント療法と組み合わせた治療が可能になると考えています。

+ プレスリリース

創薬

新規ペプチド治療薬

適応: 炎症

モダリティ: ペプチド

提携企業:


2017年、当社グループはペプチドリーム社との間で、炎症性疾患の治療において重要な役割を持つGPCRの一つである、プロテアーゼ活性化受容体2(PAR-2)を標的とする新規治療薬の研究開発・商業化を目的とした、戦略的提携契約を締結しました。

この提携では、両社の持つプラットフォーム、および非臨床・臨床段階における開発力を発揮します。当社グループは、両社が選択したGPCR標的に対して、当社グループのStaR®プラットフォームおよび三次元構造に関する知見を用いた研究を行います。ペプチドリーム社 は、独自の創薬開発プラットフォームシステムPDPS(Peptide Discovery Platform System)の技術を用いて、GPCR標的に対する特殊環状ペプチドを特定し、更なる開発のためにヒットペプチドもしくは低分子薬を最適化します。両社の技術を用いて有望なリード化合物を特定し、両社が有する相補的なスキル、リソース、開発力を活用し、臨床に進めることを目指します。両社は共同で研究開発プログラムを実施し、そのコストを分担し、得られた全ての製品を共同所有します。

+ プレスリリース

アセット特化企業

創薬

Orexia社

適応: ナルコレプシー

モダリティ: 低分子薬

会社:


Orexia社は、神経系疾患治療のための、経口オレキシン受容体ポジティブモジュレーターを開発することを目指しています。

オレキシンは、行動覚醒、覚醒状態および睡眠の重要な調節要素です。オレキシン産生ニューロンの脱落が、ナルコレプシーを含む複数の神経学的疾患に深く関連していることが明らかになっています。本適応症では、オレキシン受容体は正常であり機能も失っておらず、治療可能性を示しています。

ナルコレプシーの主な対象とされる症状は、覚醒・睡眠の状態が頻繁に移り変わることや覚醒状態を維持できないことを特徴とします。ナルコレプシー患者は、時間に関係なく睡眠発作として現れる日中の過剰な眠気(EDS)が生じるだけでなく、突然の消耗的かつ一時的な筋緊張の低下による脱力発作をしばしば発症します。オレキシン受容体ポジティブモジュレーターは、脳内のオレキシンレベルを回復させ、症状を改善することを目的としています。

同社はSosei Heptaresと共同でMedicxi社によって設立され、アセット特化企業のモデルに倣い、外部委託による研究開発を行います。Sosei Heptaresとの提携により、有望な医薬品候補の創製・開発するためにSosei Heptares独自のGPCRを標的とした構造ベース創薬(SBDD)プラットフォームを活用します。

+ プレスリリース

創薬

Inexia社

適応: ナルコレプシー

モダリティ: 低分子薬

会社:


Inexia社は、神経系疾患治療のための、鼻腔内投与オレキシン受容体ポジティブモジュレーターを開発することを目指しています。

オレキシンは、行動覚醒、覚醒状態および睡眠の重要な調節要素です。オレキシン産生ニューロンの脱落が、ナルコレプシーを含む複数の神経学的疾患に深く関連していることが明らかになっています。本適応症では、オレキシン受容体は正常であり機能も失っておらず、治療可能性を示しています。

ナルコレプシーの主な対象とされる症状は、覚醒・睡眠の状態が頻繁に移り変わることや覚醒状態を維持できないことを特徴とします。ナルコレプシー患者は、時間に関係なく睡眠発作として現れる日中の過剰な眠気(EDS)が生じるだけでなく、突然の消耗的かつ一時的な筋緊張の低下による脱力発作をしばしば発症します。オレキシン受容体ポジティブモジュレーターは、脳内のオレキシンレベルを回復させ、症状を改善することを目的としています。

同社はSosei HeptaresおよびOptinose社と共同でMedicxi社によって設立され、アセット特化企業のモデルに倣い、外部委託による研究開発を行います。臨床的に実証されたOptinose社独自のExhalation Delivery System(EDS)を利用し生み出された、有望な医薬品候補の創製・開発するために、Sosei Heptaresとの提携により、Sosei Heptares独自のGPCRを標的とした構造ベース創薬(SBDD)プラットフォームを活用します。

+ プレスリリース

その他のパイプライン・プログラムに関する提携

承認申請中

Enerzair® Breezhaler®

試験薬剤名: QVM149

適応: コントロール不良な喘息

モダリティ: 低分子薬

提携企業:


2005 年 4 月、当社および Vectura Group PLC は、グリコピロニウム臭化物の用途および製剤の知的財産権に関する独占的ライセンスをノバルティス社に許諾しています。ノバルティス社は、Enerzair®Breezhaler®(QVM149)の開発・商業化に対する責任を負います。契約に基づき、当社は、一定の開発および販売高の目標の達成に応じたマイルストン、および 商業化が成功した場合の販売高に応じたロイヤルティを受領する権利を有しています。

Enerzair®Breezhaler®(QVM 149)は現在、ノバルティス社により、コントロール不良な喘息の成人患者の維持療法として複数の国で承認申請が進められています。

喘息患者は世界中で 3 億 5,800 万人と推定され、適切にコントロールされていない場合、個人的、健康的、経済的負担を引き起こす可能性があります 1,2。既存治療にもかかわらず、GINA のステップ 3 で喘息患者の 40%以上、GINA ステップ 4 および 5 で 45%以上がコントロール不良です 3,4。コントロール不良な喘息患者は、疾患の重症度を軽視または過小評価する可能性があり、増悪、入院または死亡のリスクが高くなります。治療法のミスマッチ、経口コルチコステロイドの安全性の問題、生物製剤の不適格性などの未解決の課題により、喘息のアンメットメディカルニーズが生み出されています。

+ 臨床試験

+ プレスリリース

+ 記事・掲載論文  (英語のみ 一部日本語あり)