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AIおよびコンピュータ支援ドラッグデザイン能力強化に向け新たなパートナーとの取り組みを開始

By Sosei Heptares | Oct 20, 2021

Sosei Heptaresとケンブリッジ大学との共同プロジェクトの一環として、PhD研究生であるMorgan Thomas氏が新規GPCRリガンドのデザインにおける化学言語モデルの使用の進展について、英国王立化学会のAI in Chemistry1およびEuropean Research Network on Signal Transduction (ERNEST) 2 GPCRミーティングで発表を行いました。

発表の中でThomas氏は、Dr. Chris de Graaf(Sosei Heptares 計算化学部長)とDr. Andreas Bender(ケンブリッジ大学)が指導する博士課程プロジェクトで開発された、GPCR SBDDとCADDプロトコルにAIを融合する新しい手法について説明しました。

Dr. Chris de Graafは、次のように述べています。「この先駆的な研究は、強化学習や他のAIアルゴリズムを用いた新規化学領域の探索のためのSBDDスコアリングアプローチの価値を明らかにしました。この共同プロジェクトでの経験は、Sosei Heptaresにとって、自社開発およびPhrmEnableとのAIによるGPCR創薬の共同研究などの提携プログラムにおけるAIを活用した創薬活動をさらに強化するものになります。」

また、今後 European Innovative Training Network (ITN) on Allostery in Drug Discovery (ALLODD)や、 BBSRC Collaborative Training Partnership (CTP) on Artificial Intelligence in Drug Discoveryといった AIやCADDの研究トレーニングや手法開発における斬新な取り組みにも参加していきます。

ALLODDでは、Sosei Heptaresをはじめとする欧州の学術・産業界のパートナー12社がタンパク質の低分子アロステリックモジュレーターの発見とそのメカニズムの解明のため、分野の垣根を超えた新しい計算・実験アプローチの開発と応用に向けた研究者を育成するものです。「Sosei Heptares のStaR技術を用いて数多くのGPCR構造が解明されるなど、GPCR構造生物学が活発に展開される今日、これまで前例がなかったアロステリックリガンドの結合や受容体機能の調節に関する見識を得ることができるようになってきました。ALLODDのネットワークを通して、最先端の共同研究と学界・産業界を超えた次世代創薬研究者を育成するためのトレーニングを結びつける素晴らしい取り組みです。」とDr. Chris de Graafは強調します。

BBSRC CTP 6では、Sosei Heptaresは、クイーンズメアリー大学ロンドン、Exscientia社、MSD社とともに、ケムインフォマティクス、ケモゲノミクス、バイオインフォマティクスの分野で、新規AI創薬技術の開発と応用に関する研究分野で博士課程の学生を育成します。

「これらの取り組みは、Sosei HeptaresのAI創薬能力をさらに強固なものにします。公開されているGPCR情報とSosei Heptaresが独自に保有するGPCR情報を組み合わせることで、GPCRの生物学的、化学的、構造的データ間の新たなパターンや関係性を特定し、GPCRの構造に基づく創薬を促進することができます」とChris de Graaf博士は述べています。

 

参照

  1. 4th Artificial Intelligence in Chemistry Symposium イベント詳細
  2. 05 October - ERNEST Bari 2021 (ernestbari21.eu)
  3. Thomas, M., Smith, R.T., O’Boyle, N.M. et al. Comparison of structure- and ligand-based scoring functions for deep generative models: a GPCR case study. J Cheminform 13, 39 (2021). 記事を見る
  4. PharmEnable プレスリリースを見る
  5. ALLODD 詳細を見る
  6. BBSRC CTP 記事を見る