知識

創薬

EUトレーニングネットワークのONCORNET2.0に積極的に参加

By Chris de Graaf | Jun 5, 2019

概要

複数の腫瘍で高発現する2つのGタンパク質共役型受容体(GPCR)を解析し、標的とすることを目的としたITN(Innovative Training Networks)のONCORNET2.0に対してEUが400万ユーロの助成金を授与しました。当社研究所はこれに参加し、積極的に研究者を受け入れます。研究チームは、ケモカイン受容体を制御する新たなアプローチを開発し、発癌反応に対する効果を調査し、創薬の鍵となる新たな知見とリード化合物創製の可能性を求めます。

ITN:欧州のグローバル競争力確保の手段として策定されたイノベーション計画(Horizon2020)において、研究者のモビリティーを支援する枠組みのうち、博士課程の研究者をトレーニングで欧州の研究機関で受入れるプログラム

腫瘍に関わるGPCR研究のネットワークONCORNET2.0が次のEUトレーニングネットワークに選定される

EUは、Martine Smit氏、Jacqueline van Muijlwijk氏(アムステルダム自由大学)およびオランダ、フランス、ドイツ、スペイン、イギリス、スイスのアカデミアや企業から参加した研究者に400万ユーロを授与しました。

ONCORNET2.0は、EUのITNでは初となるGPCR創薬プログラムで、有能な若手研究者の研究を促進し、技術向上の機会を提供する、ONCORNET(Oncogenic GPCR Network of Excellence and Training)の成功が基盤となっています。(www.oncornet.eu).

腫瘍に関わるGPCRタンパク質

ONCORNET2.0は、腫瘍に関係する2つのGPCR [ケモカイン受容体CXCR4およびACKR3(CXCR7)]を理解するため、これまでに得られた科学的および技術的成果を取り入れた研究を行います。これらのGPCRは複数の腫瘍において高発現することが認められていますが、癌の進行における役割はまだ十分に理解されていません。

研究チームは、CXCR4 / ACKR3の制御のための新しいアプローチを開発し、発癌反応に及ぼす影響を調査し、創薬の鍵となる新たな知見とリード化合物創製の可能性を求めます。

欧州におけるリーディングリサーチ

ONCORNET2.0は欧州でも有数のGPCR研究グループを集め、次世代の若手研究者(15人の博士課程の学生)を育成します。

このプログラムを通して、創薬、プロテオミクス、イメージングといった研究分野だけでなく、起業家精神、学術論文、メディアトレーニングなどのスキルを学ぶことができます。これにより研究者は今日の創薬において効率的に研究を進め、創薬の分野におけるヨーロッパでの競争力を高めることに繋がります。

研究パートナー

アカデミックグループ

  • Martine Smit, Jacqueline van Muijlwijk, Rob Leurs, Iwan de Esch (Vrije Universiteit Amsterdam, NL)
  • Steve Hill, Meritxell Canals, Steve Briddon (University of Nottingham, UK)
  • Philippe Marin, Thierry Durroux, Sébastien Granier, Jean Philippe Pin (CNRS, FR)
  • Martin Lohse (Max-Delbruck-Centrum für Molekulare Medizin, DE)
  • Carsten Hoffmann (Universitätsklinikum Jena, DE)
  • Françoise Bachelerie, Géraldine Schlecht-Louf (INSERM, FR)
  • Federico Mayor, Petronila Penela (Universidad Autónoma de Madrid, ES)
  • Graeme Milligan, Gerry Graham (University of Glasgow, UK)

SMEs (Small and medium-sized enterprises)

  • QVQ (Raimond Heukers, NL)
  • InterAx (Maria Waldhoer, CH)

協力企業

  • Cisbio (Eric Trinquet, FR)
  • Sosei Heptares (Chris de Graaf, UK)
  • ALMAC (Alastair Hay, UK)
  • Promega (Rachel Ohana, Keith Wood, US)
  • Learning By Simulation (LBS) (Leon Delbressine, NL)